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2020年に炎上し「Cancelled」された海外セレブと社会背景とは?

海外セレブのTwitterやInstagramなどのコメント欄で最近よく見かけるワード「Cancelled」。数年前から欧米の若者を中心に使われているスラングですが、2020年は今までに無いほど大流行したワードの1つです。

今回は、この「Cancelled」の意味とスラングが誕生した背景、そして2020年に「キャンセル」された海外セレブ4選をご紹介します!

スラング「Cancelled」の意味って?


まずは「Cancelled」の意味と使い方を見ていきましょう!

■「Cancelled」=「干される」


「Cancelled」とは、「もうおしまい」という意味。日本で言う「干される」の表現にあたる言葉です。芸能人やセレブなどの有名人が不祥事を起こした際、その人物のキャリアが終わったことを示すために使われるスラング。他にも、TVやラジオ番組などに対して使われることもあります。

「She is cancelled(彼女は干される)」や「That TV show is cancelled(この番組はもう終わり)」の様に使うことができ、主に問題が起きている時点で「こんなことが起きたんだから、干されるだろうね」といった予測や、願望の気持ちを込めて使われる場合が多いです。

■炎上カルチャーが産んだ俗語

「Cancelled」は、実際に声に出して発することもありますが、多くはSNS上の俗語として使われています。

近年SNS上で批判が殺到し芸能人などが干されるケースが急増したことから、SNSの影響で簡単にキャリアや名声が失われてしまう現代の風潮を表す「キャンセルカルチャー」という言葉まで出来ており、社会現象にも発展しています。

「Cancelled」流行の裏に潜む社会問題


欧米諸国で大流行しているこのスラングですが、実はその流行の背景には社会問題が潜んでいます。

「Cancelled」流行の理由とされているのは大きく分けて2つ、全世界でのSNS利用の増加と、アメリカを中心とした欧米諸国での差別問題の深刻化です。

■スラング誕生の背景


元々「Cancelled」は、YouTuberなどのインフルエンサーを対象に使われていた言葉だと言われています。

台本やプロデューサーのいる芸能人とは違い、スポットライトを浴びる経験が浅く全ての情報を自己管理しているインフルエンサーは、論争を招く言動や行動をする確率が高く、炎上することが頻繁にありました。

認知度をあげたり、話題性を作るためにわざと流したスキャンダル情報がバックラッシュした際にも「Cancelled」が、使われることが多かったようです。

近年インターネットやSNSの利用が増加するにつれて、過去の言動や情報を掘り起こすことが容易となった今「もう残っていない」「忘れていた」と思った情報が、突発的に浮かび上がる現象が多くなってきました。

元々はメディアが報道していた芸能人などのスキャンダルの告発は、今や場所や時間、責任の有無を問わず世界中の誰でも簡単にすることが出来るようになっています。

「Cancelled」の他にも、Twitterでは「#〜isoverparty(〜は終わったパーティー)」というハッシュタグがトレンディングするなど、不祥事を起こした人物や物事に対しSNS上で制裁が行われる現象が日常化してきています。

顔や名前が分からないSNSの匿名性がこの現象の過激さに拍車をかけており、芸能人に対する不適切な発言やいじめ等にも発展しています。

■スラングから学ぶアメリカの社会情勢


日本の芸能人が「キャンセル」される原因となるのは主にドラッグ使用や性犯罪、不倫などの犯罪や不法行為が多いですが、アメリカを中心とした欧米諸国では人種差別や性差別、いじめの告発などの社会問題関連が理由となるケースが多く見られます。

近年、欧米では差別やいじめ関連の社会問題が過激化しており、日本でもよく耳にする「Black Lives Matter」や「Me Too」「LGBTQ Movement」のような差別撲滅運動が活発化しています。

社会が差別問題に対して特に敏感になっている今、影響力の高い芸能人が差別的なコメントやジョークなどを言ってしまった際や、過去のそうした発言や行動に対して責任を取るべきであるという風潮が高まっており、これも現在のキャンセルカルチャー深刻化の根幹であると考えられています。

2020年「Cancelled」された炎上海外セレブ4選


次は、2020年に「Cancelled」された海外セレブ4人とその理由をご紹介します。

■リア・ミシェル


大ヒットTVドラマ『glee(グリー)』の主役レイチェル役を努めたことで知られる女優&歌手リア・ミシェル。抜群の歌唱力と演技力で、番組終了後も高い人気を誇っていた彼女でしたが、人種差別といじめの疑惑で2020年「Cancelled」されてしまいました。

事の発端は2020年6月。黒人差別に対する抗議運動が全米に拡大する中、リアは自身のTwitterに「人種差別はなくさなくてはいけない」と投稿。

しかし『glee』で共演した黒人女優サマンサ・ウェアが、リアの投稿を引用リツイートし「私のドラマデビューを生き地獄にしたことを忘れたの?あなたは、私のウィッグに『クソをしてやりたい』って言っていたわよね。そういう自覚なき差別がトラウマになっている」と告白。

黒人だからという理由で、いじめを受けたとして当時のリアの発言を非難しました。

その後、サマンサの主張を裏づけるかのように『glee』共演者のアレックス・ニューウェルや、アンバー・ライリーら黒人俳優たちが次々とリアに対する批判ツイートを投稿。他にも、黒人ではないエキストラや準レギュラー俳優たちへのいじめ告発が相次ぎ、SNS上で大きな話題となりました。

騒動の直後、リアは自身のInstagramに長文の謝罪文を掲載。

「先日のツイートは、辛い思いをしている有色人種の友人やコミュニティをサポートするために投稿したものでしたが、共演者の皆さんの反応で今までの自分の行いがどんなものだったのかに気が付きました」「言われているような発言をしたことは覚えていないですし、人をバックグラウンドや肌の色で批判したことも絶対にないとはいえ、いま重要なのはそういうことではありません。重要なのは、私が人を傷つける行いをしたと彼らに受け取られたことです」「これまでの私の行動と、苦痛を与えてしまった方々にお詫びします」「この経験を通して、将来よりよい人間になります」と投稿しました。

 

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Lea Michele(@leamichele)がシェアした投稿

しかし、黒人共演者からの告発を素直に認めないこの投稿に批判が殺到。広告塔を務めていたブランドから契約を打ち切られるなど、SNSでの炎上が大きな影響をもたらしました。

そんな中、メルセデス役を演じていたアンバー・ライリーは、リアをやんわり擁護するメッセージも発信しており「リアが人種差別主義者だとは言わない。今の社会状況ゆえに、人種差別だと決めつけられてしまったんだと思う」「彼女に対する憎しみの気持ちはない」と語っています。

現在Instagramでは、コメント欄を友達のみに公開しているリア。いじめの事実があったのは確かなようですが、BLMが最も活発化していた最中に出された1つの投稿を元に、人種差別者としてのレッテルを貼られてしまったことは、災難だったようにも感じます。

■ジミー・ファロン


アメリカで1番人気と言ってもいいほどの、有名司会者&コメディアン、ジミー・ファロン。深夜の人気トーク番組『ザ・トゥナイト・ショー・スターリング・ジミー・ファロン』の司会を務めています。そんな大人気スタージミーも、2020年「Cancelled」の危機に陥りました。

2020年5月、同番組で人気黒人コメディアン、クリス・ロックのモノマネを披露したジミー。その際、自分の顔を黒く塗るという何とも不謹慎なジョークを披露してしまいました。

この番組の放送後、SNSでは「ジミーは好きだけど、この時代にブラックフェイス(顔を黒く塗り黒人に装うこと)をするなんてありえない」「ジョークにしてはいけない事もある」などジミーと番組への批判投稿が殺到。

人種や性別、年齢を超えて国民的な人気を集めていたコメディアンだったからこそ、社会への衝撃は大きく番組の放送中止を願うツイートも多く寄せられました。

その後、ジミーは自身のTwitterに謝罪文を投稿。「私がブラックフェイスをしたことに関して、弁解のしようがありません。このような不快な行動をしてしまい本当に申し訳ありません。そして、私の行動を咎めてくださった皆さんに心から感謝します」と綴りました。

誠意のこもった謝罪文を受け、ファンたちは「自分の非を素直に認めたことは評価する」「誰にでも間違いはある」と反応。間違えた行動に対しての正しい対応が功をなし、ジミーと番組は「Cancelled」されることなく、今も活動を続けています。

■アンセル・エルゴート


映画『きっと、星のせいじゃない。』や『ベイビー・ドライバー』などで知られる人気俳優アンセル・エルゴート。未成年の女性に対する性暴力疑惑で、2020年中旬に「Cancelled」された1人です。

2020年6月、ギャビーと名乗る女性がTwitterでアンセルから同意なしに性行為をされたと告発。

「マイ・ストーリー」と題された投稿の中では「17歳になる直前、アンセルとDMを通じて会うことになり性行為を強いられた」「私がこれまで性行為をしたことがないということも分かっていながらアンセルは行為を行い、ショックで泣いたのにもかかわらず、止めてくれなかった」「今になって声を上げたのは、長年セラピーに通いやっと傷が癒え初めたから」と綴りました。

ここ数年、性的同意の無い性行為や性暴力などに対し抗議するMe Tooや、Time’s Up運動が盛んになっていることもあり、この投稿を見たファンは激怒。過去の出来事だからといって、やり過ごしていい行為ではないという意見が、SNS上で多く上がりました。

アンセルは、この件についてInstagramで反論。「2014年、自分が20歳の時に行った行為であり合法だった」「完全に同意を得た関係だった」と主張しました。別れの言葉をかけずにギャビーさんとの連絡を断ってしまったことについては謝罪していますが、誰かに無理やり性的暴力を振るったことはこれまでも、これからも絶対にないと投稿しました。

 

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@anselがシェアした投稿

この発言を最後に、SNSへの投稿やTV出演を含めた一切の露出をストップしてしまったアンセル。

投稿から半年経った今でも、コメント欄には毎日ファンから多くのメッセージが投稿されており「酷い事をしたと思うけれど、彼はちゃんと謝った。過去の過ちで人を一生罰するのは良くない」といった、アンセルを擁護する声も上がっていますが「これでは罪を認めていない、被害者の気持ちを考えて欲しい」といった批判的な意見が、多く寄せられています。

■エレン・デジェネレス


2020年の炎上セレブNo.1は人気コメディアン&司会者エレン・デジェネレス。映画『ファインディング・ニモ』シリーズの、ドリー役を努めたことでも知られています。

自身が司会を務める看板番組「ellen(エレン)」では、抜群のユーモアのセンスとチャーミングで寛大な人柄で人気を呼んでいたエレン。2020年露わになった嫌がらせや、不適切な発言等で「Cancelled」された1大スターの1人です。

騒動の始まりは、LGBTQコミュニティのYouTuberニッキー・デ・ジャガーが番組のゲストとして出演した際に、エレンから冷たい態度を取られたと話したことでした。「エレンの番組のゲストは皆専用のトイレがもらえるの。でも私には用意されてなかったわ、楽屋から1番近いトイレもジョナス・ブラザーズ専用になってたしね」と、別のトークショーで語ったニッキー。「撮影の前に挨拶もしてもらえなかった」と話しました。

その後、コメディアンのケヴィン・ポーターがTwitterで「エレンは世界中で1番意地悪な人。エレンについて嫌な思い出がある人は皆教えて!」と投稿。このポストに、今までエレンと一緒に働いた人たちから多くの批判コメントが寄せられ、エレンのイメージは更に急激ダウン。

2020年4月には、エレンがテレワーク撮影を行っていた自身の番組で「家にずっと居なきゃいけないのはまるで牢獄にいるみたい」と発言。それに対し、「豪邸に住んでいるのに牢獄?」「ブランド物に囲まれて生きているのに何を言ってるの、一般人の気持ちを考えて」と、SNSでまたもや批判が殺到。

これに追い討ちをかけるかのように、ロックダウン時の番組スタッフへの給料の支払いについて何の連絡もなかったことがスタッフ数人から告発され、エレンの評判はガタ落ちしました。

これを受け海外セレブは、一斉にエレンの番組への出演を拒否。災難なことに、2020年末にはエレンがコロナウイルスに感染したと発表し、番組の制作は一時中断となってしまっています。

ケイティ・ペリーやアシュトン・カッチャーなど、エレンを擁護するセレブも出てきていますが、SNSでの酷評の波は未だ収まっていません。

有名なだけに、一方的に複数の批判を受けSNSで洗いざらい話されてしまうのはフェアではない気がしますが、1度失われた信頼の回復は難しいもの。女性、そしてLGBTQコミュニティーの司会者はとても少ないので、個人的にはまた番組が復活しエレンが戻ってきてくれることを願っています。

まとめ


SNS炎上をしたセレブが多かった2020年でしたが、忘れてはいけないのは彼らも1人の人間であるということ。

芸能人である以上常に社会のお手本でいなければいけないと言う意見もありますが、人間は間違いを犯すもの。不祥事のレベルにもよりますが、犯してしまった間違いだけで判断するのではなく、問題発覚後の態度や対処の仕方も考慮するべきだと思います。

コロナの影響で日々の情報収集をSNSやインターネットに頼りがちですが、インターネットで見る物全てが真実では無いこと、そして実際に何が起こったのかは当事者でない限り、100%知ることはできないということを忘れてはいけないと感じました。

皆にとって新しいスタートとなる新年、正しい判断力と寛容な気持ちを持って1年を過ごしたいですね!

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Hitomi Rose

湘南出身、在住のライターHitomiです。ヨルダン人の父と日本人の母の間に生まれ、アメリカとオーストラリアでの在住経験があります。大学卒業後は海外のエンタメ...

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