
アメリカンショービズ界にも日本とルーツのあるアーティストがいるって知っていた?
シンガーであり、自身のMVの映像のプロデュースを務めたり、アクターとしてもキャリアを築いている日系のシンガーHayley Kiyoko (ヘイリー・キヨコ)についてご紹介!
彼女の打ち出すMVの世界観は、他を圧倒するこだわりとメッセージ性が詰まっていて、まるで映画を見ているかのような不思議な感覚に…
まずはそんな彼女の紹介!
彼女の名前はヘイリー・キヨコ・アクロフト、コメディアンの父と五輪の開会式の演出などを務めた経歴を持つ振り付け師の母との間に生まれたヘイリーは、母方が日系のルーツを持っている。
彼女のキャリアのスタートは、子役として出演したテレビ番組がきっかけその後、セレーナゴメスの出世作である「ウェイバリー通りのウィザードたち」にも出演を果たしたことのある生粋のショービスキッズだったみたい。
現在25歳で、女優のキャリア続ける傍ら、シンガーとしての活動もスタートし自身のMVのプロデュースも務め監督としても活躍している彼女はすでに、4作のMVの監督を務めている。そんな彼女の多才性に注目している業界人も多いみたい。日本にルーツを持っていると聞くと応援せずにはいられない!
特に注目したいのは、彼女のミュージックシーンでの活動。
去年、YouTubeにアップされた彼女の4作目となるMV監督作品の”Girls likes girls(ガールズライクスガールズ”は、テーマがテーマなだけに賛否両論だったよう。
その気になる内容というのが、女の子が他の男の子の彼女を奪うという内容。
そう、LGBTを題材にしたMVになっているの!
ちなみに、LGBTは、L=レズビアン、G=ゲイ、B=バイ、T=トランスジェンダー(トランスジェンダー)の略。
もっとLGBTに関して知りたい!って子は、CELESYでもLGBTの記事を配信しているからチェックしてみて!
これだけ聞くと少しミステリアスなイメージを抱いてしまうけれど、MV自体はとっても透明感がある素敵な仕上がりで思わず映画をイメージさせるショートムービータッチ。
タイトルのフォントも、ソフィア・コッポラの映画のようなポップさが印象的!
そのMVは、一度自分の目で見ていただきたい。
ヘイリーはこの、MVの制作についてこんな風に答えていて、MVに込められたメッセージ性の深さがうかがえる。
”(今回のこのMVの制作プロセスに関して)このMVに出演する役者さん、そして話の根本である素直さと真実さにフォーカスしたの”
“ この曲の構想は、一年前くらいに書いた歌詞、特に表現したかったのは、たいていの男の子が他の男の子の彼女を奪おうという歌がばっかりで逆のパターンがあってもいいと思ったの、それに面白いかなって ”
と、インタビューで答えていたヘイリー。
それにこの、LGBTを題材にしたMVは、彼女の周りのLGBTの人々からネガティブなフィードバックが一つもないというくらい、彼らたちに共感ともに勇気を与えたよう。
欧米文化で、LGBTが社会的にも認められてる一方でアジア圏ではまだまだタブーのよう。
というのも、私が先日、目にしたYouTube にこのヘイリーのMVをみた韓国人の若者たちのリアクションを写した動画があったのを発見したの。
一部の子達はこういうこのMVに首を傾げていて、結構ショッキングと言わんばかりにMVを見ていた。
中には、未成年の禁煙シーンがある時点で韓国ではアウトだよねなんてジョークを飛ばしていた。
国柄、そういったセクシャリティはアブノーマルという考えがいかに強く根ずいているか分かる動画だったの。
それにMVの中には、暴力的なシーンもあって、ヘイリーいわく、”この曲で表現したい暴力さは時として、仲間や自分自身に向けた怒りの矛先を象徴” のよう。
それに私自身も、このミュージックビデオのタイトルに注目してみたの。
なぜ、ヘイリーはタイトルにLove(愛)を使うことも出来たのになぜ、Like(好)を使ったのか。
それはもしかしたら、友情が存在しているということは、一種の好きの表れ(だって嫌いな人とは友達にならないじゃない?)であって、このMVの二人にとって友情を超える関係にあることは一番現実的だったのかな?って。
そんなことをふと思ったMVでした。
皆んなはこのMVをみてどう感じたかな?
LGBTが短に感じられる良い機会かもぜひ上記のMVをウォッチ!
写真:Instagram
文:CELESY Writer Sarah