エアーズロック(ウルル)が登頂禁止に!観光前に知りたい情報をシェア♪

エアーズロックといえば、誰もが知っているほど有名な世界遺産の1つ。エアーズロックは文化遺産と自然遺産、両方の価値を兼ね備えている複合遺産なんです。
日本人には、映画「世界の中心で愛を叫ぶ」の撮影地としても有名ですよね。
そんなエアーズロックが今年10月頃、登頂禁止になります!登頂禁止をうけて、禁止になる理由や登頂の際の注意事項と、豆知識を加えて紹介します♪
そもそもエアーズロック(ウルル)とは?
観光地として人気なエアーズロックですが、もう1つの呼び名がある事は知っていますか?エアーズロックの、意外と知らない場所や時差についてまとめました!
■2つの名称
「エアーズロック(Ayers Rock)」の他に「ウルル(Uluru)」という名称を、聞いたことはありませんか?
実はどちらも正しい名称なんです。なぜ2つの名称があるかというと、この地に昔から住んでいた先住民族アボリジニの人々による地名(Uluru)と、後から入植した西洋人によってつけられた地名(Ayers Rock)という訳です。
この地はエアーズロックとして観光客に定着していますが、1993年12月にノーザンテリトリー準州政府により公式にウルル/エアーズロック(Uluru/Ayers Rock)と、デュアル・ネーミング方式によって決定しました!
現在は先住民族であるアボリジニの人々に敬意を払う意図で、ウルル(Uluru)と呼ぶことが主流になってきているようです♪
■場所とベストシーズン
「世界のおへそ」としても知られているエアーズロックはオーストラリアの中心、ノーザンテリトリー準州に位置しています。
広大な赤い砂漠の中、ウルル・カタ・ジュタ国立公園にある大きな一枚岩です!
オーストラリアは、日本とは逆の季節でありエアーズロックは砂漠気候のため、4月から12月がベストシーズンとされてます。
■時差はどのくらい?
オーストラリアは、州によって時間が変わります。シドニーやゴールドコーストなど、よく聞く都市は日本と1時間の時差でサマータイムは2時間に変わります!
エアーズロックのあるノーザンテリトリー準州は、日本と30分の時差でサマータイムは1時間に変わります。
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エアーズロック(ウルル)登頂禁止の背景と理由
エアーズロックに登る!という人はあまりいないけれど、いざ禁止と聞くとそれまでに登りたいと思いますよね。
禁止が決まった今だからこそ、知っとくべき禁止の理由を紹介します!
■そもそもエアーズロックは誰のもの?
エアーズロックは先住民族であるアボリジニの人々、またエアーズロック近辺で生活している先住民族の1つ「アナング族」の聖地として大事な儀式などが行われてきた場所です。
アナングの人々はエアーズロックには登らず、もちろん登頂を推奨していません。ではなぜこれまで早く禁止していなかったのか?
観光料の一部で生活していたことも理由の1つですが、アナング族の人々は「禁止」にするのではなく「気持ち」でやめてほしかったそうです。
■登頂禁止の理由
エアーズロック登頂禁止の背景には、文化的・環境的・安全面の理由があります。
文化的理由は先に書いたように、アナング族の聖地だからです。実際にエアーズロックの麓には「私たちはウルルに登りません。どうかエアーズロックに登らないでください。」という看板があります。
やはり聖なる地に上られるのは、アナング族からすると気持ちの良い行為ではないはずです。
環境的理由は2つあり、1つはウルル頂上にはトイレがないので排泄物や嘔吐物によって水が汚染されるという問題。
もう1つはゴミの投棄問題です。どちらも観光客や登山客によるものなのは明らかです。
安全面の理由としては、ウルルは滑りやすく怪我や墜落事故も起こり得るからです。実際に日本人を含む38人の方が亡くなっています。
エアーズロック(ウルル)に行く前に知っておく事
観光するなら移動時間や宿泊するホテル、お土産を買う場所など気になりますよね!行く前に知っておくべき情報をシェアします♡
■行き方
日本からエアーズロック空港への直行便がないのでシドニーや、ケアンズで乗り換えて行きます!
日本からシドニーまで9時間、ケアンズまで7時間。シドニーからエアーズロックへは3時間30分。
ケアンズからは2時間30分かかります。シドニー空港は、遅延が多いので注意!
■いくらかかるの?
エアーズロックへは、ツアー会社を利用する人がほとんど!利用料金は会社や内容によって異なりますが、150ドルからが多いようです。
その他食費やお土産代もかかり、物価も安くないので余裕があるとより満喫できると思います♡
■宿泊場所
滞在の拠点となるのは、エアーズロックリゾート。価格やタイプの異なるホテルやキャンプ場から、自分に合った宿泊先を決めることができます♪
リゾート内にはショッピングモールがあり、20分おきにリゾート内をまわっているシャトルバスもあるので移動もとっても楽です!
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エアーズロック(ウルル)登頂前に知っておくべき事
自然の偉大なパワーを感じるエアーズロック。日本とは環境が違うので、旅行を考えている人はぜひ参考にしてみてください♪
■登頂成功の可能性は?
実は、エアーズロックには簡単に登れないんです。登頂できる可能性はなんと3割。
夏季にあたる12月から2月に気温36度以上の場合は、暑すぎて危険の為閉鎖されます。
その他にも、20%の降水確率・5%の雷予報、強風時、地面が雨によって20%以上濡れている場合など細かく登頂条件があります。
天気が良くても頂上付近で強風が観測されると入り口は閉鎖されてしまうので、確実に登頂したい方は日にちに余裕が必要ですね!
■撮影禁止の場所
ウルルに近づくと撮影禁止の場所が見えてきます。岩肌に残る様々な跡にはアナング族の伝説とされる言い伝えがあり、写真として情報を残すことを禁じています。
アナング族の間だけで口頭で伝えられ、観光のために来ている私たちには語られていないのです。自分の目で見て、心で感じることを大事にしているのでしょうか?
ネットや旅行本には絶対に写っていない景色を、自らの足で行って見るということに更に意味を感じますね!
■登頂に必要なマストアイテム
エアーズロックは、かなりの傾斜があります。普段から山登りをしている人は、1時間ほどで行って帰ってこれるようですが、中には3時間あっても足りなかった人もいるほど。
なので歩きやすく滑らない靴が絶対にオススメです!
そして傾斜が急なので、ロッククライミングのように鎖を使って登るんです。怪我をしないように軍手を用意した方が安心♪
また、気温差があるのもエアーズロックの特徴。汗をすぐに吸収する肌着や、調節できる服装を選びましょう。
そしてエアーズロックはハエがたくさんいます!ツアーの中にはハエ除けのネットが配られるほどなので、苦手な方は用意してくださいね♪
最後に一番大切かもしれない水分!1人水1リットルが絶対に必要です。持っていないと登らせてもらえないほど、厳しく言われています。
エアーズロック(ウルル)でオススメの過ごし方
エアーズロックでは、登らなくても楽しいことがたくさん!思い出に残るオススメの過ごし方を提案します♡
■サンライズ・サンセットを見る
エアーズロックの岩肌は1、日に7回も変わると言われています♡
大きくて眩しい太陽が登り、暗かったエアーズロックが赤く染まる光景や虹色の空とともに暗くなる景色は、見逃せません!
■オーストラリアならではの食事を楽しむ
オーストラリアと言ったらオージービーフをはじめ、ワニやカンガルーのお肉が有名!
一番美味しい食べ方は、バーベキューなんだとか♪
ワニは白身で身が締まった鶏肉のようなお肉で、カンガルーは少しパサっとしていますがどちらもヘルシー!ぜひ食べてみてくださいね。
■歴史や文化に触れる
エアーズロック周辺には、先住民アナング族について学べる博物館「ウルル・カタジュタ・カルチュラル・センター」があります。
世界遺産を見る前に、その地に纏わる歴史や芸術に触れ、理解を深めてもまた楽しいと思います!カルチュラルセンターでは、お土産も購入できますよ♪
まとめ
どうでしたか?
エアーズロックは歴史の深い、神秘的な世界遺産です。登頂するかは個人の判断に委ねられているので、登りたい方は敬意を払った行動をしましょう!
エアーズロック以外にも魅力のある地なので、この機会にぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?♪