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LA在住ライターが語る!ジョージ・フロイドさん抗議デモの現地の状況とは?

新型コロナウィルスが流行中のアメリカで、新たに大きな混乱が起きています。先日、黒人男性が白人警察官に拘束されて死亡する事件が起き、アメリカ中で抗議運動及び略奪が始まりました。

私が住んでいるロサンゼルスでも、各地で抗議や略奪が起き、緊迫した状況が続いています。日本でも連日ニュースとなり、アメリカがどんな状況なのか気になっている人も、いるのではないでしょうか?

今回は、現地に住んでいて感じた抗議活動について綴りたいと思います。

黒人抗議デモの歴史


アメリカでは奴隷制があったことで有名。1865年に奴隷制が廃止されてからも、人権や人種差別などの問題は今でも強く残っています。

■1950年代から1960年代の黒人公民権運動


黒人公民権運動は、1950年代から1960年代にかけて黒人の公民権と、人種差別の解消を求めて行われた運動です。

発端は、1955年にアラバマ州モンゴメリーで発生したローザ・パークス逮捕事件が、きっかけです。黒人のローザ・パークスさん、がバスで白人に席を譲らなかったために逮捕されました。

そして、この事件に激しく抗議したのが、あの有名なキング牧師です。この事件をきっかけに、黒人はバスに乗るのをボイコット。この運動は、全米に広がることになりました。

■1990年代に起きたロサンゼルスの暴動


私の暮らすロサンゼルスでは、1992年にも大きな暴動が起きました。

きっかけは1991年3月にロンドニー・キングという黒人男性が、スピード違反で警察に追われるも、逃亡した結果4人の白人警察官に捕まって、激しく暴行を加えられる映像が放送されたからです。

1年後に警察官が不起訴処分になったことで、暴動が勃発。警察署が襲撃され、抗議集会の他に放火や略奪なども起きました。

■Black Lives Matter(黒人の命は大切)


2012年2月にアフリカ系アメリカ人の17歳の青年トレイボン・マーティンさんが、白人警察官に射殺されたことで始まった運動です。

その後、2014年7月に黒人のエリック・ガーナーさんが白人警察官による暴力で死亡、さらに8月にはマイケル・ブラウンさんが白人警察官に射殺されたことで、大きなデモが行われることになりました。

現在は黒人に対する人権運動のスローガンとして使われています。

ジョージ・フロイドさんが白人警察官に拘束されて死亡した事件


今回アメリカで大規模な抗議活動が行われるきっかけとなったのが、このジョージ・フロイドさん死亡事件。アメリカ史上に残る、大きな暴動となるでしょう。

■事件の背景


ジョージ・フロイドさんは、2020年5月25日にミネソタ州ミネアポリスで偽造した20ドル札を使った容疑で警察に拘束されました。

警察官らは車に乗っていたフロイドさんを下ろし、手錠をかけて拘束。その後、フロイドさんの首の上に脚を乗せて、数分間にわたって地面に抑えていました。

この様子を携帯電話で撮影していた人がおり、周りで見ていた人々は警察官に怒りをぶつけていました。動画でフロイドさんは「息ができません!」と叫んでいた姿がしっかりと映っていました。

しかし警察官はそのまま脚を下ろすことなく、フロイドさんはだんだんと動かなくなっていきました。フロイドさんは病院に搬送されるも、息を吹き返すことはありませんでした。

■抗議運動及び略奪


この動画が拡散され、全米で抗議デモがスタート。コロナウィルスの感染が今も拡大している中ですが、多くの人が集まり黒人の人権を訴えています。

その暴動はかなり激しく、警察署やパトカーが燃やされ、警察対デモ隊の抗争が続いています。それに便乗するかのように、略奪までもが行われています。

狙われているのは、高級で白人層が多い地域。お店が破られ、商品が盗み取られる様子が毎日のようにニュースで流れています。

多くの逮捕者や怪我人が出る一方で、心温まる出来事も。警察官がひざまずき、デモ隊と心が一つであることを示す場面もありました。

■ライター在住のロサンゼルスでは外出禁止令が発令


私の住むロサンゼルスでは、携帯電話の警報音がけたたましく鳴り「今日の門限」を知らされています。門限はいわゆる、外出禁止令のこと。

「午後6時から朝の5時半まで外出禁止です」などと言うように毎日送られています。この門限を破ると、警察に逮捕されてしまうよう。デモ隊も、門限を破ったことで逮捕されている人がたくさんいます。

フリーウェイを運転している時には、何十台もの警察車両がサイレンを鳴らしながら走っていく姿を見ました。その光景は正直、異様に感じるほど。

お店は門限に応じて早く閉まってしまうため、早めに買い物に行かないと、何も購入できなくなってしまいます。

私が午後3時頃に開いているお店を探して回った時は、すでに閉まっているお店がたくさんありました。

お店のドアに向けて店内に大量の荷物が並べられ、バリケードが作ってある店を何店舗か見ました。

全くお店を開けていないスーパーもあり、略奪に対して警戒しているのが伺えます。

■セレブたちの反応


マイケル・ジャクソンさんの娘パリス、アリアナ・グランデ、カーラ・デルヴィーニュ、ジョナ・ヒル、ベン・アフレック、ハリー・スタイルズ、ジョン・ボイエガ、ホールジー、エミリー・ラタコウスキー、マディソン・ビアーらが、抗議デモに参加しています。

またコール・スプラウスは、サンタモニカで抗議活動中に逮捕されました。

さらにセレーナ・ゴメス、マイリー・サイラス、ナタリー・ポートマン、ヒュー・ジャックマン、ジャスティン・ビーバー、レオナルド・ディカプリオら多くのセレブが、インスタグラムで黒人の人権のサポートを表明。

現地時間2日の火曜日には、インスタグラムで真っ黒の画像を投稿する人々も。

音楽業界で活躍するブリアナ・アギェマンとジャミラ・トーマス、「Blackout Tuesday」というハッシュタグをスタートし、6月2日の営業を停止する運動が行われました。

まとめ


フロイドさんの拘束に関わった4人の警察官全員が逮捕されたものの、人々の怒りや悲しみが消えることはありません。

日本では、黒人差別の歴史に馴染みがないかもしれませんが、アメリカなどでは今でも大きな問題となっています。

私が白人の友人に「もしジョージ・フロイドさんが白人だったら、あの時死ぬことはなかったのかな?」と聞いたら「うん。白人が警察官に拘束されて亡くなるところは見ないからね」という言葉が、返ってきました。

悲しくて涙が出ました。日本では、他人事のように感じてしまう出来事ですが、世界中で人種に関係なく平等な社会を作っていくには、私たちも理解するべきだと思います。

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Kana

現在、ロサンゼルス在住。LAで映画制作を学び、長年日本のメディアでハリウッドの映画、音楽、ゴシップ、ファッションについて執筆してきました! ハリウッド映画や...

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