日本の就活のココが変?海外の就活事情とは?

日本で毎年行われる就職活動。Celesy読者の中にも、すでに就職活動を経験済みの方、現在就活真っ只中の方、そしてこれから就職活動に挑むという方が、たくさんいらっしゃると思います!

一方で、皆さんの中には海外での就職を目指す方も、多いのではないでしょうか?ただ、日本と海外の就職活動って実は全然違うんです◎

日本で当たり前に行っていたことが、海外ではタブーであったり失礼に当たったりすることも…。今回は、そんな海外の就活事情をご紹介します♡

日本と海外での就職活動の違い


それではまず、日本と海外の就職活動の違いを大きく2つに分けてご紹介します◎

■就職活動時期が違う


近年日本では3月に就職活動が解禁、6月〜夏前にかけて内定をいただきます(*業界や会社により異なる場合があります)。

一方、海外で就活時期が定まっている国は、そう多くありません。アメリカもその国の1つ。

通年採用が当たり前で、職種に空きが出たら、その度欠員を補充するために募集がかかります。

イギリスでも新卒採用制度はナシ。新卒向けにGraduate Schemeという制度があり、大学卒業後1~2年間、研修という形で企業に勤務することができます。

これはあくまでも経験を積むためのもので、その会社に必ずしも入れるわけではありません!

その他多くのヨーロッパ諸国でも新卒という制度はなく、海外では決まった就活時期がないのが現状。

一方、日本と文化の面で比較的近い韓国には、新卒採用制度が存在します。ただ学業が重要視される韓国では、就職活動は卒業間近の4年生9月から。

日本ほどポテンシャルが重視されることはなく、そのため多くの大学生が中期〜長期のインターンに参加します。

このように、海外諸国では新卒採用制度というものがそもそも珍しく、決まった就活時期というものもありません。日本での就職活動とは、全く異なりますよね!

■学歴で判断する日本と能力で判断する海外

ここまで読んでいただければわかるかもしれませんが、海外と日本では就活者に求められるものが大きく違うんです◎

日本では、新卒採用として「大学生」というステータスがまず重視されます。その他には学歴や人柄、志望理由なども重視されますよね。

ただこれ、日本以外の国ではなかなか珍しいこと。そもそも日本では社員の研修などがありますが、海外諸国ではあまりメジャーではなく…。

会社に入り、即戦力として役に立つ「何を勉強してきたのか」や「どんな活動を行なってきたのか」といったことが、海外では大切になります。

そのため海外での就職を目指す場合には、なにより自分の「スキル」を高めておくことが必要になります。

海外では差別?日本の就活のココが変!


ここまでは、海外と日本の就活の違いをお伝えしてきました。ここからは、日本の就職活動では“当たり前”だけど、海外に行くと“タブー”や“差別”と捉えられてしまうことをご紹介します。

将来的に海外就職を考えている人や、日本の就活制度に疑問や違和感を感じる方必見です✔️

■履歴書に性別欄がある

2020年6月、日本のトランスジェンダー当事者らが履歴書の性別欄の削除を求め、署名約1万筆分を提出する、という出来事がありました。

性自認(ジェンダー)や服装、身体的な性(セックス)が一致しない人々の呼称であるトランスジェンダー。

彼/彼女らの中には、履歴書に自認する性別がないことや履歴書を提出する段階でカムアウトしなくてはいけない、ということに違和感を覚える人が多くいます。

日本では性別欄が記載された履歴書を使用する企業が多いですが、多くの海外諸国ではこれは“差別”や“偏見”に繋がる行為。

そもそも、性別は仕事での業績や企業の事業内容と無関係のこと。書類選考の段階で、性別を求めることに意味がないのです◎

性別にまつわる職場の差別については、こちらもチェック!

■履歴書の写真を貼る

続いて御法度とされるのが、履歴書に写真を貼り付けること。最近では「ルッキズム」や「顔面差別」といった言葉も、聞かれるようになりました。

日本には「ブス」という言葉が、笑いの対象になる風潮がありますよね。以前、日本のエンタメ番組に出演したアリアナ・グランデが、ある女芸能人に対する「ブスいじり」を否定したのは、有名なエピソード。

人の見かけを面白がったり、それらに基づいた差別や偏見は海外では“タブー”。性別と同じく、見かけは業績と一切関係がありません。

見た目という個性で、その人の人間性を見極めるなんて、海外では差別以外の何者でもないのです。

日本よりも個性やスキルが重視される海外だからこそ、就職活動においても個性の1つである「見た目」で、人をジャッジすることがありません。

■履歴書の生年月日を記載する

日本ではあまり知られていませんが、海外には「年齢差別」というものも存在します。これは文字通り、一定の年齢の人々を劣っていると捉えること。

こういった観点から、少なくとも英語圏では、日本のように自己紹介の時点で相手の年齢を尋ねることは、あまりありません。

書類選考の時点でも年齢情報を求められることはほぼ無く、アメリカではこれが違法に当たる可能性も。

特に頭脳を使う仕事であれば年齢はそれほど関係がなく、年齢を聞くことがタブーとされています。

日本では新卒採用制度が用いられており、年齢が1つの測りになります。ただ、日本のような新卒採用制度がない海外諸国では「なぜ業績と年齢が関係あるんだ」という風に捉えられてしまうので、私たちも気をつける必要があります◎

まとめ


以上、日本と海外での就活の違いの紹介でした。日本では当たり前のことが、海外でも当たり前であるということは、全くありません。

履歴書に性別や顔写真、年齢情報を記載することが法律に違反してしまう可能性のある国では、私たちが日本で当たり前と思っていたことをするだけで、書類選考に受からない可能性も!

日本を飛び出し、海外で就職を考える方も多いかもしれないCelesy読者の皆さん、ぜひ参考にしてみてください♡

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